マドリード観光おすすめスポット クリスマス編

最近は、海外でクリスマスシーズンを過ごす方も多くなりました。日本とは少し違うスペインのクリスマス事情、マドリードでクリスマスやカウントダウンを楽しむ為のおすすめ観光スポット、スペインならではのクリスマスの習慣など知っているだけで楽しさも大きく変わります。

まずは、クリスマスシーズンを楽しむ為にマドリードを訪れる一番いいタイミングっていつなの?日本と違いかなり長いスペインのクリスマスシーズン。スペインのクリスマス事情や習慣を知っておくと旅行のタイミングや日程などを決めるよい目安になります。

クリスマスシーズンをマドリードで過ごす方におすすめの観光スポット、クリスマスシーズンをより楽しむ為のスペインクリスマス事情などをいくつかご紹介します!

クリスマスを楽しむマドリード観光おすすめスポット

マドリードは、やはり首都だけあってクリスマスのイルミネーションもイベントも他のスペイン国内の街とは規模が違います。クリスマスシーズにマドリードを訪れる機会があるなら是非クリスマスならではのマドリードを楽しみたい!

クリスマス・イルミネーション(Luces de Navidad)とイルミネーション巡りバスNaviluz

11月後半から1月6日までマドリード市街の主だったいくつかの大通りに設置されたクリスマス・イルミネーションにあかりが灯り、クリスマスシーズンを盛り上げてくれます。週末は特にクリスマス・イルミネーションを見ながら街を散策する人たちでマドリード市内はかなりの賑わいを見せます。

マドリードのクリスマス・イルミネーションを楽しむならマヨール広場(Plaza Mayor)、プエルタ・デル・ソル(Puerta del sol)を中心にした周辺の通り、グラン・ビア通り、シベーレス広場(Plaza de Cibeles)辺りのイルミネーションは見ごたえがあります。

また、プエルタ・デル・ソル(Puerta del sol)、カヤオ広場(Plaza del Callao)、レッド・デ・サン・ルイス広場(Red de San Luis)、エスパーニャ広場(Plaza de España)などマドリード市内中心のいくつかの広場にはクリスマスツリーのイルミネーションも設置されているので、こちらも是非見てみたい!

~クリスマス・イルミネーションツアー Naviluz~

クリスマス・イルミネーションは、通りを歩いて散策しながら楽しむ方法もあるが、この時期、マドリード市内に設置されたクリスマス・イルミネーションを2階建てのオープンバスから楽しめるNaviluzというバスが運航します。

コロン広場(Plaza de Colon)で2階建てのバスに乗車し、セラーノ通り(Calle Serrano)、アルカラ門(Puerta de Alcala)、シベーレス広場(Plaza de Cibeles)、グラン・ビア通りを通りまた再びコロン広場に戻るというルート。

このバスは観光客を狙った観光バスではなく、マドリードの市バスEMTが企画しているバスで料金も大人3ユーロ、子供は7歳まで無料(2017年現在)とかなり安価なので毎年クリスマスシーズはかなりの人気バスとなります。

完全予約制で当日の乗車券は無し。クリスマスシーズンにマドリードを訪れる予定でこのNaviluzに乗車したい場合は、かなり前から事前予約をしておきましょう!!人気バスのため、かなり早いうちから全ての乗車券が売り切れてしまいます。Naviluzのオフィシャルサイトから乗車券の購入ができるのでこちらで事前予約するのがおすすめ!!

Naviluzは2階建てのオープンバス。マドリードの冬はかなり寒いので帽子、マフラー、手袋、厚手のコート、ジャンバー、ダウンジャケットなどは必須!!しっかり防寒してバスに乗りましょう!!

Naviluzオフィシャルサイトが工事中の際は、マドリード観光のオフィシャルサイトでNaviluz情報をご覧ください。

コルティランディア(Cortylandia)

コルティランディアは、毎年クリスマスになるとスペインの老舗デパート、エル・コルテ・イングレス(El Corte Ingles)の企画で運営される巨大なからくり人形。

デパートの入り口の上にクリスマスをテーマにしたメルヘンチックなかわいらしいからくり人形が置かれ、時間になると愉快な音楽と共にからくり人形が動き出し約15分間のちょっとしたかわいらしいショーを見せてくれます。このコルティランディアを一目見ようと動き出す時間の前になると子連れファミリーがコルティランディアを囲み集まり始めます。

マドリード市内に何店舗もあるエル・コルテ・イングレスだが、コルティランディアが見られるのはプエルタ・デル・ソルから一番近い店舗だけ。お買い物帰りにちょっと足を止めてコルティランディアのからくり人形を見てみよう!

コルティランディアは、マドリードでは知らない人はまずいないクリスマスと言ったら定番のクリスマスデコレーション。クリスマスがテーマになっていますが、毎年からくり人形とデコレーションのデザインが変わるのでマドリード市民はクリスマスシーズンになると今年のコルティランディアはどんなデザインなのだろうと楽しみにするほどです。

コルティランディアの動き出す時間はオフィシャルサイトで確認しておきましょう。コルティランディアの場所はこちらを参照

クリスマス・マーケット(Mercadillo Navideño)

マドリードで最も有名なクリスマス・マーケットは、11月後半から12月いっぱいまでマヨール広場(Plaza Mayor)で開催される。クリスマス・マーケットの出店では、ベレンと呼ばれるキリスト誕生のストーリーを表した模型を作る為の材料となるミニチュアの建物や動物、人間などのフィギュアを所狭しと売るお店やクリスマスツリーのオーナメントやクリスマスパーティーグッズなどを売るお店などで賑わいます。

クリスマスシーズンになるとあちらこちらで、クリスマス飾りとしてお店のショーウィンドウなどでベレンを飾る所もありますが、スペインではベレンを飾るご家庭もあり、毎年一つづつフィギュアや建物を購入してコレクションしながら徐々に大きなベレンを趣味で作っていく人もいます。

クリスマスツリーのオーナメントは、日本でも購入可能ですが、ベレンのフィギュアは日本では見かける事がないので、なかなか珍しくベレンのフィギュア屋さんを覗くのは面白いかもしれません。

アイススケートリンク(Pista de Hielo)

マドリードでは、クリスマスシーズン中いくつかの場所でアイススケートリンクが設置されます。いくつかある中でマドリード市内中心にあって比較的行きやすいおすすめの場所を3つ下記にご紹介します。

・コロン広場(Pista de Hielo de La Plaza de Colon) 開催期間、開催時間、場所などの詳しい情報はこちらを参照

・シベーレス広場(Galeria de Cristal del Palacio de Cibeles) 詳しい情報はこちらを参照

・サンタ・マリア・デ・ソレダ・トレス・アコスタ広場(Pista de Hielo de Plaza de la Luna) 詳しい情報はこちらを参照

上記以外のマドリード市内にあるアイススケートリンク情報はこちらを参照

クリスマス列車

マドリードには、“クリスマス列車(Tren de Navidad)”という夢のような素敵な列車があり、クリスマスシーズン中乗車することができます。この素敵なクリスマス列車を企画するのは、マドリードにある鉄道博物館(Museo de Ferrocarril)。

普段は鉄道博物館に保管されているクラシックな雰囲気たっぷりの木造の列車が、クリスマスシーズン中はクリスマス列車となりマドリード市内を走ります。

1月5日に乗車するとレイエス・マゴス(東方3賢者)も乗車し子供たちに会いに来てくれるという企画もあり、この日に乗車する子供たちはレイエス・マゴスにプレゼントをお願いするため、レイエス・マゴス宛てに書いたお手紙持参で乗車します。

クリスマス列車の乗車券は予約制でスペインの鉄道レンフェのオフィシャルサイトから予約ができるようになっています。

クリスマス列車については、こちらの記事もご覧ください⇒鉄道博物館(Museo de Ferrocarril)

ベレン(Belen)巡り

日本ではあまり馴染みのないクリスマス飾り、ベレン(Belen)とはいったい何か?クリスマスの飾りと言えばクリスマスツリーをまずは思い浮かべがちな私達ですが、カトリックの国では、クリスマスはイエスキリストの誕生を祝うというのが目的なのでクリスマスツリー以上にベレンは重要な要素を持ちます。

ベレンは、イエスキリストが誕生した時の様子を精巧なフィギュアを使って表した模型のようなものです。マドリード市が所有するベレンは規模も大きく、イエスキリストの誕生までの様子が聖書のストーリー通りに展開されていて見ごたえもあります。ベレンに登場する人物や建物などはキリスト誕生の時代背景を忠実に再現してあり、人物の表情や動作などもかなり精巧に作られていて、動かないフィギュアなのに躍動感さえ感じられ、かなりリアルで見ていてとても面白いです。

マドリード市内にはいくつかの場所や教会でベレンが飾られ、クリスマスシーズン中は一般公開もされています。場所によってベレンの規模や気合の入り具合も違うので、時間があればベレン巡りをするのも楽しいですよ。日本ではまず見ることがないベレンを是非見に行ってみましょう!

マドリード市内は多くの場所でベレンを見学する事ができますが、中でも代表的なのはマドリード市役所が所有するセントロ・セントロ・シベレス内で展示されるベレンでしょう。マドリード市内中心地にあって観光のついでに立ち寄りやすい場所にあるので、クリスマスシーズン中マドリードに滞在するなら是非訪れてみたい場所です。

マドリード市役所のベレン情報は、こちらのセントロ・セントロ・シベレスのオフィシャルサイトを参照。入場券の予約がオフィシャルサイトからできるようになっています。

その他のマドリード市内各所にあるベレン情報はこちらのサイトで確認することができます。

東方3賢者のパレード(Cabalgata de Reyes)

スペインのクリスマスシーズンを締めくくるクライマックスは、1月5日の夜に大々的に行われる東方3賢者のパレード、カバルガタ・デ・レイエス(Cabalgata de Reyes)!!

スペイン各地でどんな小さな町でも必ず行われるカバルガタ・デ・レイエスのパレードですが、マドリード市で行われるパレードは、やはり他の地域とは比べ物にならないほどゴージャスで見ごたえたっぷり。テレビでも中継されますが、やはり直接見てみたい!また、プレゼントとして子供たちに飴を配ってくれるので子連れファミリーは、是非足を運んで間近で見るのがやはりおすすめ!

マドリードは首都だけあって、パレードを一目見ようと集まる観客の数も半端じゃない!!パレードをしっかり見たいなら前列にいないと何も見えず、飴ももらえません。やはり子連れで行くならばパレードが始まる1時間以上前にはパレードが通るルートの前列を陣取っておきたいところです。

パレードは18:30にサン・ホワン・デ・ラ・クルス広場(Plaza de San Juan de la Curz)を出てカステヤーナ通りを通りシベレス広場(Plaza Cibeles)に21時頃到着する予定。でも、毎年時間通りには出発しません。また、パレードが進むスピードもとてもゆっくりで時間もかかります。マドリードの真冬はかなり寒いうえに、みぞれや雪が降るなどの悪天候の年もあり、開始時間の1時間以上前からの場所取りは子連れファミリーにはかなり厳しいものがあります。

そこでおすすめなのは、パレードが出発するサン・ホワン・デ・ラ・クルス広場からの見学。パレードは、始まってしまえば30分程で全て通過してしまうのでパレードのスタート地点で見学すると早い時間に見終ることができるので子連れファミリ―にはおすすめの見学スポット。

~マドリードでのクリスマスイベント情報~

マドリードのクリスマス(マドリード観光オフィシャルサイト)マドリード観光オフィシャルサイトのクリスマスイベント情報は日本語で情報取集が可能

Todo cambia en Navidad(マドリード市のクリスマス情報サイト)2017年から2018年にかけてのマドリード市内のクリスマスイベント情報サイト。クリスマスイベント全てのプログラムもサイトからダウンロードができる。マドリード市役所のサイトだけあってクリスマスイベント情報が全て網羅されているのでかなり使えるサイトだが、スペイン語のみ。

スペインのクリスマス事情

スペインでは、10月も後半にさしかかると、どのスーパーマーケットにもクリスマのスイーツ売り場が設置され、所狭しとスペインならではのクリスマスのスイーツ、トゥロン、ポルボロンと呼ばれるお菓子が並び始めます。このクリスマス・スイーツたちで店内が賑やかになってくると「えっ?もうそんな時期?もうクリスマス?!」と急に年末のせわしさが気になり始め、クリスマスシーズの到来を知らせます。

11月末頃にはブラックフライデーもあり、クリスマスのプレゼント探しをする人でショッピングセンターやデパート、おもちゃ屋さんではプレゼント争奪戦がいよいよスタートし、週末はどこもかしこも人だらけ。スペインでは、家族全員にクリスマスプレゼントを用意するご家庭が一般的なので11月から12月いっぱいはどこもかしこも買い物客でにぎわいます。

12月に入るとどの町でもクリスマスのイルミネーションで街のメイン通りやメイン広場は綺麗にライトアップされ、いよいよ本格的にクリスマスシーズンの到来です。

クリスマスにマドリード観光を予定している方は必見!

ここでは、マドリードで100%クリスマスシーズンを楽しむためのおすすめスポット、スペインのクリスマス事情や習慣につていご紹介します。

12月22日 クリスマスの宝くじ抽選日(Loteria de Navidad)

日本でいう年末ジャンボ宝くじに相当するのが、クリスマスの宝くじ、ロテリア・デ・ナビダ(Loteria de Navidad)。日本の宝くじとはシステムがかなり違いますが、大金が当たる事には変わりありません。

また、この宝くじの抽選日は、毎年12月22日の朝で興味深いのが宝くじの抽選中継。数字が書かれた玉が入ったものと、賞が書かれた球が入った異なった二つの大きな丸いビンゴのようなくじ引き器を回し、出た球の数字と賞を小学生の子供たちが歌いながら読み上げていき順に当選番号と賞が決まっていきます。

スペイン語でエル・ゴルドと呼ばれる1等がいつ出るのかハラハラドキドキしながら、宝くじを購入した人が全員、一攫千金を夢見てテレビ中継やラジオ中継に集中する日となります。

この宝くじの抽選に毎年一役買っているのは、マドリードのコレヒオ・デ・サン・イルデフォンソの学生たち。この学校の学生たちが3世紀以上にわたって宝くじの抽選番号を歌い続けているというのもかなり驚きです。

スペインの宝くじは日本の宝くじとシステムがかなり違います。5桁の番号が書かれた宝くじ1枚をデシィモ(Decimo)と呼び、一枚20ユーロで販売されます。デシィモとは10という意味。なぜ10なのか?スペインの宝くじは同じ5桁の番号が書かれた宝くじが10枚くっついた状態で1枚として印刷発行されたものを1ビジェテ(billete)と呼びます。そして印刷されたその1ビジェテがそれぞれ一枚一枚バラバラになり切断され、1枚20ユーロの1デシィモとして販売されるという仕組み。

日本の宝くじと大きく違う点は、スペインのクリスマス宝くじはこの時期なるべく多くの人に幸運をもたらされるようになっていること。というのは、同じ5桁の番号が書かれた10枚のデシィモは1ビジェテだがこれが170シリーズ存在し、10デシィモX170シリーズで合計1700デシィモ(1700枚)の当たりくじが存在することになります。1等、2等、3等については、当たり番号が書かれた1デシィモはそれぞれに1700枚づつ存在します。

1等の配当金は、1ビジェテ4,000,000ユーロ。1デシィモ400,000ユーロという計算になります。現在のレート(2017年現在)でざっと計算すると1枚の宝くじで約5千2百80万円当たるという計算。中には1ビジェテまるまる購入する人もいます。と、なるともし1等のエル・ゴルドが幸運にも来た場合、1ビジェテを購入した人は、4,000,000ユーロ、日本円で5億2千百万円が当選した事になるわけです。20%の税金が差し引かれますが、それでも大金を得る事には変わりありません!!

スペインでは1枚の1デシィモに夢を託す人もいれば、当たる確率を上げるためスペイン各地に住む親せきや友人を通して別の県で販売される宝くじを何枚か購入する人もいます。また、家族から宝くじをクリスマスプレゼントとして受け取るということもクリスマスシーズンのスペインならではの習慣です。

とにかく、スペインのクリスマスの宝くじ、ロテリア・デ・ナビダはスペイン人に1年に一度大きな夢や希望を与え、スペイン国民全員が熱く盛り上がる年末最後の大イベントとなります。また、敗者復活戦ではないですが、1月6日に抽選日のあるロテリア・デ・ニーニョ(Loteria de niño)という宝くじもあります。中にはロテリア・デ・ナビダとロテリア・デ・ニーニョも両方当たってしまうという幸運な人もいるらしい。

日本でも同じですが、一番販売数が多い地域が過去にも一番多くエル・ゴルドを出しています。スペイン国内で過去90回とダントツでエル・ゴルドを出してきたのはやはり販売数も最も多いマドリード。続いて57回とバルセロナが続きます。

ここで少しジンクス的な話を。宝くじの5桁の番号のうち最後の下一桁が5が過去に32回、下二桁が85が7回エル・ゴルドを出していて幸運のラッキーナンバーとなっているようです。また、過去に同じ5桁の番号がエル・ゴルドになったこともあります。1956年と1978年に15640という番号が、また1903年と2006年に20297という番号がエル・ゴルドになっているそうです。縁起をかつぐため、こういったラッキーナンバーを選ぶ人も多いようです。

スペイン国内で知らない人はいない、過去より一番多くエル・ゴルドを出し、数多くの人に幸運をもたらしてきた宝くじ屋さんがマドリード市内の中心地にあります。毎年クリスマスの宝くじの販売が始まると長蛇の列ができ、一攫千金の夢をみて多くの人がこの列に並びクリスマスの宝くじを購入します。ドニャ・マノリータにはスペイン国内の各地からわざわざ買いに来る人も多くいます。

ドニャ・マノリータ(Doña Manolita)と言ったら知らない人はいないスペインでは超有名な宝くじ屋さんです。マドリード市内の繁華街グランビアからも近くショッピングや観光のついでにフラッと立ち寄れる場所にあります。クリスマスシーズンにマドリードを訪れるならドニャ・マノリータで夢を買ってみるのはどうでしょうか?マドリードでクリスマスを過ごすのがよりワクワクしたものになるかもしれませんよ~

~幸運の宝くじ屋さんドニャ・マノリータ情報~

場所:C/Del Carmen22、28013 Madrid 地図はこちらを参照

オフィシャルサイトはこちらを参照

12月24日 クリスマス・イブ

スペイン語でクリスマス・イブは、ノチェ・ブエナ(Noche Buena)と呼ばれ、スペインでは、おそらく1年の中で一番大切な家族・親戚一同が集う日となります。クリスマスシーズンはとてもロマンチックで、日本ではもっぱらクリスマス・イブは家族よりもカップルで過ごす日というのが定番ですが、クリスマスはもともと宗教行事のため、カトリックのスペインでは、家族・親戚一同が集りクリスマスならではのスペシャルディナーを囲むというのが一般的なスペインのクリスマス・イブの過ごし方です。

この時期日本からスペインを訪れる方は要注意です!!24日、25日、スペインではほとんどの店やレストランが閉店します。24日はお昼まで営業する所はありますが、夜は完全に締まる所がほとんど。唯一営業しているのは中国人経営のお店や中華料理店など。

12月25日 クリスマス

スペイン語でクリスマスは、ナビダ(Navidad)と呼ばれ、スペインでは祝日で、もちろんこの日はどこもかしこもお休み。スペインでは、この日も同じくお昼と夕食は家族一同で囲むのが一般的です。敬虔なカトリック教徒のご家庭は、この日は家族全員正装して教会のミサへ行くのが習慣のご家庭もあります。またこの日は、テレビでもバチカン市国でローマ法王が行うミサの中継も放送され、こういった習慣を身近で目の当たりにするとクリスマスはやはり、キリストの誕生を祝う宗教行事の日なんだと改めて気づかされます。

12月31日 大晦日

スペイン語で大晦日の日は、ノチェ・ビエハ(Noche Vieja)と呼ばれます。この日は、宗教行事とは関係のない日なので、家族・親戚一同集まってスペシャルディナーを囲み新年を迎えるご家庭が一般的ですが、友人同士集まってカウントダウンパーティーをする人や、最近は年末年始は旅行をするリッチなご家庭もあります。

一般的なご家庭の例でいくと、家族・親戚一同集まりスペシャルディナーを終えると、どのご家庭もすでに0時近く(スペインでは夕食が始まるのが遅く、夜9時頃夕食が始まるため、夕食を終えるとすでに0時近くというのは普通)。「あら、もうこんな時間よ~」と、どのご家庭も急いで一人一人に12粒のブドウとシャンパングラスを用意します。そしてテレビをつけてカウントダウン中継を見守るというのがスペインでは、おそらくどのご家庭でも行われる年末年始の恒例行事でしょう。

マドリードのプエルタ・デル・ソル広場の時計台で毎年行われるカウントダウンの中継を見ながら家族皆ソワソワと待ちます。そして、0時になる12秒前から時計台の鐘が鳴り始め、鐘の音に合わせてブドウを一つ一つ食べていきます。12粒食べ終えると0時、そして新年を迎えます。スペインでは、家族全員皆それぞれに両頬にキスをして新年を迎えたことを祝う挨拶の後、シャンパングラスにシャンパンやカヴァ(カタルーニャ産の発泡性白ワイン)をつぎ、皆で乾杯します。こうして、スペインでは年が明けていきます。

この後、友人同士でナイトクラブなどに出かけ引き続き新年のパーティーを楽しむ人、自宅でそのまま新年のパーティーを続ける人などさまざま。31日から1日にかけては、カクテルなどのアルコール類を出すバルやスペイン語でディスコテカ(Discoteca)と呼ばれるナイトクラブはどこも営業しています。スペインの新年を楽しむならプエルタ・デル・ソルのカウントダウンのあとは、ナイトクラブやバルなどに出かけてみると日本とはかなり違った新年を迎えることができるかもしれません。

普段から老若男女問わず、スペイン人にとってナイトライフは、かなり重要な社交の場。友人とお酒を飲みながらおしゃべりしたり、踊ったりと楽しく過ごす場であったり、また男女が知り合うチャンスの場でもあったりするため、スペイン人はナイトライフにかなり気合が入っています。男子も女子もいつもよりかなりお洒落をして、メイクもばっちり、香水の香りをプンプンさせて出かけるのが普通。

これが新年のパーティーともなると普段以上にドレスアップをして出かけるので、ナイトライフに慣れていない日本人には少しハードルが高いかもしれませんが、もしスペイン人の友人や家族がいるならスペイン人と一緒にナイトライフを体験してみるのもいいかもしれません。

ただし、スペイン人のナイトライフはオールナイト、しかもバルやナイトクラブをハシゴするのでかなりハード。ナイトクラブで閉店時間まで踊り明かし、ナイトクラブを出たら夜も明けて朝になっている!!なんていうのは、スペインのナイトライフでは普通の事。ナイトライフに慣れていない場合は、無理にスペイン人のペースに合わせない方が無難かもしれません。日本人は、なかなかNOが言えないので無理をしてしまいがちですが、スペイン人のペースについていけなくなった時は、はっきりとNOと言いましょう!でないと新年早々ひどい二日酔いで1年をスタートすることになってしまうかもしれないので気を付けましょう!!

1月1日 新年

スペイン語で新年は、アニョ・ヌエボ(Año Nuevo)。この日は、祝日にあたりどこも閉っていて前日のカウントダウンパーティーとはうってかわりどこか静かで落ち着いた雰囲気。おそらく大半のスペイン人は、前日のカウントダウンパーティーの疲れを癒やす日となります。宗教行事とは関係がないのでこの日は特にこれといった行事もなく、クリスマスイブから続く連日のパーティの賑わいもほとぼりが冷め始める頃。

日本だと元旦は、初詣や初売りやらでどこもかしこも賑わいを見せ、一年で一番活気のある新年最初の日となりますが、スペインでは意外と静かでクリスマスよりもお正月を祝う習慣のある私達にとっては何か物足りなさを感じる日となるというのが正直なところです。

年末年始は、やはり日本で過ごしたいな~とつくづく感じる日かもしれません。正月三が日といって日本では、元旦から3日まではお正月の雰囲気たっぷりですが、スペインでは1月2日から通常通り営業、仕事も始まる人がほとんどなので大晦日のカウントダウンパーティーを最後にクリスマス休暇は終わるといった感じです。

1月6日 東方三賢者の日(Dia de Reyes)

この日はスペインでは、ディア・デ・レイエスと呼ばれる宗教的な祝日となります。日本にはない、カトリックならではの祝日でクリスマス・イブやクリスマスに引き続きクリスマスシーズン最後を締めくくる祝日となります。この日を境にスペインでは、完全にクリスマスシーズの終わりを告げます。

ディア・デ・レイエス(東方三賢者の日)とは一体どんな日なの?ここで少しだけ簡単に聖書のお話を。

12月25日、牛とロバのいる家畜小屋で生まれたイエスキリスト。キリストの誕生を知った3人の賢者が、星に導かれながら東方より贈り物を持ってキリストの元を訪ねます。この3賢者は乳香、没薬、黄金を持参しキリストの誕生を祝うため、これらの贈り物をささげました。この3賢者がキリストに贈り物をささげた日が1月6日。というわけで、1月6日はスペインではディア・デ・レイエス(Dia de Reyes)と呼ばれ、祝日になっています。これがクリスマスプレゼントの始まりとされています。

この3人の賢者は、スペイン語でレイエス・マゴスと呼ばれそれぞれの賢者は、メルチョール(Melchor)、ガスパール(Gaspar)、バルタサール(Baltasar)と呼ばれています。

スペインのご家庭では、クリスマスプレゼントを受け取る日は12月25日の朝ではなく1月6日の朝で、プレゼントを持ってきてくれるのはサンタクロースではなく、レイエス・マゴスなんです!!

1月5日の夜、子供たちはベッドに入る前、砂漠からプレゼントを持ってラクダに乗ってやってくるレイエス・マゴスの為に食べ物とラクダ用に水を用意してから次の日を楽しみにして眠りにつきます。1年間良い子にしていた子にはプレゼントが、いたずらばかりしていた悪い子には炭を置いていくそうです。

スペインでは、クリスマスシーズになるとスーパーマーケットのクリスマススイーツコーナーで小さな麻袋に入ったお菓子を見かけることがあります。この麻袋の中には、黒い炭の形をした砂糖菓子が入っています。この黒い砂糖菓子は、レイエス・マゴスが置いていく悪い子用の炭のプレゼントなんです。

最近は、イブの夜にサンタクロースがプレゼントを持ってきて25日にプレゼントがもらえ、そして1月5日の夜レイエス・マゴスが来て6日の朝プレゼントがもらえ、なんと2度もプレゼントを受け取れるご家庭もありますが、敬虔なカトリックのご家庭ではサンタクロースは存在せず、プレゼントを持ってきてくれるのはあくまでもレイエス・マゴスだと子供たちに教えるご家庭もあります。でも正直なところそうした方が経済的という家庭の事情もあるのでしょう。

1月7日以降 冬の大バーゲン レバハス(Rebajas)

1月6日のディア・デ・レイエスを過ぎるとスペインでは、いっせいに冬の大バーゲン、スペイン語でレバハス(Rebajas)が始まります。スペインの老舗デパート、エル・コルテ・イングレス(El Corte Ingles)、スペインブランドからヨーロッパブランドのカジュアルな洋服店が並ぶグランビア通り、一流ブランドのブティックが立ち並ぶサラマンカ地区のセラーノ通り、郊外にあるショッピングセンターなど、全て一斉に冬の大バーゲンが始まります。

スペインの冬の大バーゲンが目当てなら1月7日以降にマドリードを滞在するのがおすすめです!!

1月末頃までバーゲンシーズンですが、1月も後半になるとお目当ての物はもうすでに売れてしまっていたり、サイズがなかったり。お目当ての物がある場合は、やはりバーゲンが始まる1月7日以降にお店を訪れるのが無難。1月中旬過ぎはすでに店頭に春物、夏物が並び始めバーゲン品は残り物といった感じです。

 

スペインのクリスマス・スイーツ

スペインには、クリスマスシーズンの時だけ食べられるスイーツがあります。代表的なものはトゥロン(Turron)、ポルボロン(Polvoron)、マサパン(Mazapan)、ロスコ(Rosco)、ロスコン・デ・レイエス(Roscon de Reyes)と呼ばれるお菓子。

一般的にスペインのお菓子は、洗練された繊細なフランス菓子とは違い、どこか素朴で味も地味だがシンプルで意外においしいといった感じ。パッケージもクラシックでどこか地味な印象ですが、昔から続く製法や伝統を守りつつ素朴な昔ながらの味を今にも伝えているといった老舗のお菓子屋さんもマドリードにはいくつかあります。

クリスマス・スイーツと言ったらスペインのご家庭では絶対に外せないのがトゥロン(Turron)。トゥロンは、もともとスペイン語で硬いトゥロンという意味のトゥロン・ドゥロ(Turron Duro)とやわらかいトゥロンという意味のトゥロン・ブランド(Turron blando)の2種類のみでした。

トゥロン・ドゥロは、名前通り飴とアーモンドを練り固めたもので硬く、トゥロン・ブランドの材料は同じくアーモンド、砂糖、はちみつ、卵(卵黄)ですが名前の通り食感が柔らかい素朴なアーモンド菓子といった感じです。

今はクリスマスシーズンにスーパーマーケットのお菓子売り場に行くと、何十種類ものトゥロンが所狭しと並んでいます。チョコレートにアーモンドが入ったものやドライフルーツやマサパンが入ったものなど種類がかなり豊富。

日本へのお土産にもちょうどいい大きさで値段もお手頃価格なのでおすすめです。最近は、観光客向けに1年中トゥロンを販売するお菓子屋さんもマドリードでは見かけますが、スーパーマーケットやデパートなどでは、クリスマスシーズンしか販売しません。

次におすすめのクリスマススイーツは、ポルボロン(Polvoron)やロスコ(Rosco)。これらのお菓子は何かに例えるなら柔らかくて厚みのあるクッキーのような焼き菓子といった感じ。でも一口かじるとポロッと崩れてしまう粉っぽさもあります。基本の材料は小麦粉、砂糖、ラード、アーモンドとシンプルで、中にはシナモンやカカオ、レモン風味と色々種類もある素朴なおいしさのある焼き菓子です。

ポルボロンやロスコはかなり素朴な味でお茶菓子として日本人の口にも合いそうな感じです。こちらも同じくかなり種類が豊富でスーパーマーケットでは量り売りをしているところもあるので試しに2,3個買って味見をしながら好みの味を見つけるのがよいでしょう。日本へのお土産にするなら量り売りや箱入りだと日本に到着した時中身がボロボロに崩れてしまいせっかくのお土産が台無しになってしまうので、缶の容器に入ったものをおすすめします!

最後におすすめなのがマサパン(Mazapan)。アーモンドの粉に砂糖と卵白と水を加え様々な形をしているとてもかわいらしい焼き菓子。マサパンはスーパーマーケットなどで販売されている工場生産の物はあまりおいしいとは言えないものもありますが、老舗のお菓子屋さんなどで今でも手作りで販売しているようなマサパンはやはりとてもおいしいです。できれば、手作りしている老舗のお菓子屋さんで購入するのがおすすめ!!

マサパンと言えば、マドリードから日帰りで観光ができるトレドの街にある老舗のマサパンがとても有名です。クリスマスシーズンにマドリードに訪れるなら是非訪れていただきたい素敵な世界遺産の町がトレドです。

もしトレドに訪れる機会があれば、是非老舗菓子屋サント・トメのマサパンをご賞味いただきたいですね!

トレドのマサパンについては、こちらの記事もご覧ください。⇒トレド名物 マサパンとダマスキナード

以上のお菓子は、クリスマス・イブやクリスマスの食事のあと、デザート的な感覚でシャンパンやコーヒーなどと一緒に必ず出てくるどのご家庭でも食される、この時期お決まりのクリスマス・スイーツですが、クリスマスシーズンの締めくくりにスペインで必ず食されるスイーツをもう一つご紹介します。

1月6日の東方三賢者の日をお祝いするためにスペインのご家庭で必ず食されるスイーツがロスコン・デ・レイエス(Roscon de Reyes)。大きなドーナツ型の甘いパンのようなものでドライフルーツやアーモンド、砂糖でデコレーションされています。

1月6日の東方三賢者の日は、スペインでは子供たちがクリスマスシーズンでも一番ワクワクするクリスマスプレゼントを受け取る日。レイエス・マゴスにお願いしたプレゼントを受け取り、どのご家庭でも子供たちの喜ぶ笑い声とそれを微笑ましく見守るパパやママ、やおじいちゃんおばあちゃん、親戚など、またもや家族勢揃いし楽しく過ごすクリスマスシーズンを最後に締めくくる日となります。

この日重要な役割を果たすのが、食事の後などに家族全員で食べるロスコン・デ・レイエス。家族皆でワイワイ楽しく食べるちょっとした仕掛け付きのサプライズ・クリスマススイーツだったりします。

実は、ロスコン・デ・レイエスの中には二つのサプライズが隠されているんです。一つは乾燥ソラマメ。もう一つは陶器やプラスチック製の小さなフィギュア。どこに隠されているのか分からず当たる人もいれば、当たらない人もいます。

乾燥ソラマメは、はずれでロスコン・デ・レイエス代を払うことに。フィギュアの場合は、当たりで王様になれるというちょっとしたお遊びをしながら楽しくワイワイ家族で食べるのがこの日の過ごし方。ロスコン・デ・レイエスの入った箱の中には必ず紙製の王冠がついています。フィギュアが当たった人はこの王冠を頭に載せて王様になれます。

最近では、12月後半頃からスーパーマーケットなどで工場生産されたものを見かけることもありますが、本来は1月5日から1月6日にかけてその日に手作りされたロスコン・デ・レイエスをお菓子屋さんなどで買うのが一般的です。

マドリード市内の老舗の人気お菓子屋さんなどでは、かなり事前に予約をしておかないと購入できない所や当日行列ができる人気のお菓子屋さんなどもあり美味しいロスコン・デ・レイエスを手に入れるのは至難の業。それでもやはりおすすめは、昔からの製法を守りつつ今でも手作りしているロスコン・デ・レイエスでしょう。

お店によって微妙に味が違ったり、パン生地の触感が微妙に違ったりするので毎年別のお菓子屋さんを試してみるものいいかもしれません。また、今ではロスコン・デ・レイエスも様々な種類があり、真ん中に生クリーム、チョコクリーム、カスタードクリームなどが入った物もあります。

手作りなので、大きさやドーナツ型も全て微妙に違い不揃いで、デコレーションも素朴というか大雑把で、手作り感があり過ぎて一瞬あまり美味しそうには見えないスイーツなのですが、お菓子屋さんで手作りされたものは素朴でありながら、なんだかホッとする美味しさがあります。また一年に一度しか食べられないという希少価値もあり、ロスコン・デ・レイエスを食べずしてクリスマスシーズンを締めくくる事は、スペインのご家庭ではまずありえません。

~クリスマス・スイーツを扱うマドリード市内の人気のお菓子屋さん情報~

せっかくマドリードでクリスマスシーズンを過ごすなら日本では味わえないスペインの伝統的なクリスマス・スイーツも試してみよう!!

クリスマスシーズンのマドリード観光は、とても特別なひと時を過ごせますが真冬ということもありかなり寒いです。そんな時、甘いクリスマス・スイーツを一口ほお張ってみましょう!スイーツの甘さがほっこり体を温めて旅の疲れを癒やしてくれるでしょう。クリスマスのマドリード観光のついでに立ち寄れそうなおすすめのお菓子屋さんをご紹介します。

●カサ・ミラ(Casa Mira)

場所:Carrera de San Jerónimo 30 28014, Madrid  地図はこちらを参照

1842年創業のマドリードで最初に手作りのトゥロンを販売したお店として有名。クリスマスシーズンはトゥロンを買い求めるお客さんで行列のできるお店。

●アンティグア・パステレリア・デル・ポソ(Antigua pasteleria del Pozo)

場所:C/Pozo 8 28012, Madrid  地図はこちらを参照

1830年創業の歴史を感じる老舗のお菓子屋さん。何度も改装されているものの店内には、木製と大理石のカウンターやアンティークなレジ、クラシックな秤などが創業当時のまま今でも保存されていてとても雰囲気があります。創業当時よりクリームやカベヨ・デ・アンヘル(天使の髪という意味。糸カボチャを甘く煮詰めた物でスペインではよくお菓子に使われる)の手作りパイが有名ですが、クリスマスシーズンにはパン・デ・カディス、トゥロン、ロスコン・デ・レイエスなども販売されます。

●エル・リオハノ(El Riojano)

場所:C/Mayor10、28013 Madrid 地図はこちらを参照

1855年創業のこちらも老舗のお菓子屋さん。このお菓子屋さんの創業者はもともとマリア・クリスティーナ女王の専属のお菓子職人でした。店内はとても小さくこじんまりとしているのに小さなショーケースには様々な種類のパステル(スペイン語で小さなケーキの事)たちがぎゅっと詰まったように並べられ、スイーツ好きにはたまらないワクワクしてしまう瞬間。

店内に入るとまるでタイムスリップしたような感覚に陥る優雅で高級感のある装飾やアンティークなレジや秤などは、150年もの間変わらずそこにたたずみ、おいしいケーキを小さなショーケースから選びだし、店内奥の優雅なティーサロンでお茶を飲むことが特別な儀式のような至福の時を期待させてしまう空間がそこにはあります。マリア・クリスティーナ女王もこのお菓子屋さんを訪ね、ここでお菓子を試食されるのがとてもお好きだったようです。

場所もマドリードのメイン通り、マヨール通りに面しているので、観光で歩き疲れたらちょっぴり甘いものと一緒にティーサロンで優雅なひと時を過ごしてみるのはいかがでしょう?

また、クリスマスシーズンにはロスコン・デ・レイエスやトゥロンなどが販売されます。

●ラ・ドゥケシータ(La Duquesita)

場所:C/Fernado VI 2 28004 Madrid 地図はこちらを参照

ドゥケシータが創り出すお菓子には他とは違う、創業当時よりお菓子の質の高さと伝統を守り続けるお菓子屋さんの歴史を象徴するような100年続く老舗の名店でした。3世代にわたり守り続けられていた名店ですが、惜しくも閉店となります。そこで2015年このドゥケシータを新たに再生復活させたのがスペイン国内はもちろん、世界的にも高く評価されている今のパティシエ界を代表するような天才パティシエ、オリル・バラゲール。

ここで彼のたどってきた業績を少しだけ紹介します。スペイン国内で最優秀パティシエとして何度も賞を獲得、チョコレート菓子の分野では世界で最優秀のパティシエとして賞を獲得、彼が手掛けたクロワッサンとパネトーネはスペイン国内で最優秀の賞を得ています。

ドゥケシータの伝統を守り続けるという目的の為に、オリル・バラゲールの手によって生まれ変わった店内は、カウンター、ショーケース、鏡など修復さてているものの当時の物をそのままに、ドゥケシータが100年守り続けてきた伝統を残しつつ、店内に新しい風を吹き込んだ彼のセンスも融合し店内の雰囲気はまさしくクラッシックモダンといった感じ。また店内の天井にぶら下がる大きなランプは100年以上たった現在も店内を見守り続けています。

伝統的なお菓子に彼のモダンなセンスが加えられ、新たに創造されたオシャレで上品なお菓子を是非味わってみたい!!伝統的なお菓子に加え現在では、季節折々の洗練されたお洒落なお菓子がお店のショーウィンドウを賑わせています。イースターの時期には卵型のかわいらしいお菓子が、ハロウィーンにはカボチャのかわいいお菓子が、クリスマスシーズンにはスペインならではのクリスマス・スイーツがショーウィンドウをお洒落に飾り、ついつい足を止めてしまいます。

クリスマスシーズにはトゥロン、ポルボロン、ロスコン・デ・レイエス、パネトーネなどの伝統的なお菓子の他、彼のセンスが詰まったチョコレート菓子などもあり、とにかく特別な時期以外でもワクワクしてしまう素敵なお菓子屋さんです。

スペインで最優秀賞に輝いたバターたっぷりの手作りクロワッサンも是非店内で食してみたいです!

●オルノ・サン・オノフレ(Horno San Onofre)

場所:マドリード市内にチェーン店展開していていくつか店舗を持つ。地図はこちらを参照

老舗のお菓子屋さんではないが、マドリードで人気のお菓子屋さん。パン、チョコレートやクリームを使った甘いパン、クッキー、マカロンなどの焼き菓子、おつまみや前菜にちょうどいいカナッペやキッシュ、スペインやマドリードの伝統的なお菓子類からモダンなかわいらしいお洒落なケーキ類までとにかく扱うお菓子の種類もかなり豊富。

でも、種類が豊富なだけでなくお菓子の品質、材料の品質にはかなりこだわっています。そのため、クリスマスシーズに販売されるロスコン・デ・レイエスは、かなり前から予約をしておかないと買えないほどの人気商品。工場生産したものではなく手作りのロスコン・デ・レイエスを提供したいという職人の信念から、他のケーキ類はオンラインで注文ができますが、ロスコン・デ・レイエスだけは工場生産しなければ生産できない程の注文数が入らないようにオンラインでは注文ができないようになっているというこだわり。

ボランティア

スペインでは、年末が近くなるとスーパーマーケットの入り口や小中学校、会社単位でも行われるボランティア活動があり、Solidaria(ソリダリア)、Banco de alimentos (バンコ・デ・アリメントス)などと呼ばれる食品を集める慈善活動が各所で行われます。

この時期スーパーマーケットなどでは、入り口にボランティアの人達が立ち、買い物客に「ご協力をお願いします」とボランティア団体のマークの入った買い物袋を渡されることがあります。買い物のついでに何か一品でも食品を寄付してくださいという意味でその袋は渡されます。

賞味期限が長く保存の効くパスタ、米、豆類、缶詰、テトラパックに入ったソース類、牛乳などが寄付に求められる食品類ですが、赤ん坊用の粉ミルクやおむつ類は寄付されることが少なく、毎年こういった物も足りないので寄付して欲しいというボランティア団体からの呼びかけの声をテレビのニュースなどで見かけることがあります。

日本ではまず見かけることのない食品類を寄付する慈善活動ですが、スペインでは毎年必ず年末になると大々的に各地でこういったボランティアが行われます。

クリスマスシーズンとは、どこもかしこもまるで魔法がかかったように街全体がきらびやかで、クリスマスプレゼントを探す買い物客でどこもかしこもせわしく賑わい、日に日に近づくクリスマス休暇に誰もが家族と集う楽しい時間を期待し、なぜかワクワク、ソワソワしてしまう季節。

でも、スペイン国民の全ての人がそういった幸せな時間を過ごせるとは限りません。中にはこの時期、一年で一番寂しく、ひもじい思いを強いられなければならない人もいるということをこの浮かれた雰囲気の中に身を置くとつい忘れがちです。

スペインという国は、長年にわたり失業率が高く、回復の兆しもなかなか見られないうえ、アフリカからの難民や移民を多く抱える国でもあります。また、スペインの貧困率はかなり高く国民全体の27.9%が貧困層にあたるというデータもあります。スペイン全体の3割近くの人が生活の基本となる食生活さえままならないという現状を抱えているということになります。

クリスマスシーズンにスペインを訪れると、そういった現実を抱えた国だとはまず信じがたいかもしれません。でも、実際長期間スペインで暮らすとそういった問題を抱えている国だということが見えてきます。

こういったきらびやかなクリスマスシーズンだからこそ、そういった恵まれない方にも目を向けて少しでも暖かい手を差し伸べることができたら、少しの暖かい気持ちが少しでも多くの人に届き、誰もが幸せなクリスマスを迎えられたらと願ってやみません。

クリスマスシーズンにスペインを訪れ、スーパーの入り口で慈善活動を見かけることがあったら、何か寄付をしてみてください。そんな少しの暖かい気持ちが誰かの所に届き、自分まで温まる気がします。

スペインで、またはマドリードでクリスマスシーズンを過ごす方にとって役立つ情報をお届けできていれば良いなと思います。それでは皆さん、暖かくて、素敵なクリスマスシーズンをお過ごしください!!

Feliz Navidad !!(フェリス ナビダ スペイン語でメリークリスマスの意味です。)

クリスマスをスペインで過ごしてみようと思い立ったら、クリスマスプレゼントにあなただけの素敵なこだわり旅行をオーダーしてみてはいかがでしょうか?