マドリード観光に必要な滞在日数って何日間がベスト?

マドリードには、何日間滞在したらいい?

スペイン旅行でマドリードとバルセロナ2都市は訪れたいという方、初めてのスペイン旅行だからとりあえずは首都のマドリードだけ訪れたいという方、マドリードから入ってアンダルシア地方へ、又はマドリードから入ってスペインの北部ガリシア地方やバスク地方を訪れたいという方など色々でしょう。

マドリード滞在がメインの方、マドリードにちょっとだけ滞在という方、そのどちらにもマドリード滞在を楽しんでいただけるようにマドリード観光に必要な滞在日数の決め手になるヒントをご紹介します。

マドリード観光に何日間必要?

マドリード市内の観光には、1日から2日間程あれば大体主な観光名所は訪れることができるでしょう。美術館巡りが好きな方は、これにあと1日、2日プラスしてゆっくりといくつか美術館を訪れるというのもあり。

また、マドリード郊外には日帰りで行ける魅力的な世界遺産の街がいくつかあります。どの街もマドリードからのアクセスがいいので1日~2日間のマドリード市内観光に滞在日数を数日プラスして世界遺産の街巡りというのもおすすめ!!

マドリード市内観光にプラスしてあと何日間滞在日数が必要なのかは、訪れたい場所によって人それぞれでしょう。そこで、マドリードから1時間~1時間半ほどの小旅行で日帰りできる是非是非訪れていただきたい魅力たっぷりの世界遺産の街をご紹介します!

マドリード市内観光に何日間プラスしたらあなたにとって理想的なスペイン旅行になるのか見えてくるのではないでしょうか?満足のいくあなただけのオリジナルな日程づくりのヒントになればよいなと思います。

マドリード市内観光については、こちらの記事をご覧ください⇒マドリード観光おすすめスポット ここだけはおさえたいベスト5

海外オプショナルツアーで世界遺産の街を訪れてみよう!

マドリードに何日間滞在したら行ける?
マドリードから日帰りで行く世界遺産の街巡り

世界遺産の街 トレド

マドリードから70㎞ちょっと、車だと約1時間程度でカスティーリャ・ラ・マンチャ州の州都トレドの街を訪れることができます。

この町の歴史はとても古く、起源は古代ローマ時代にさかのぼりその後西ゴート王国の首都となった後も様々な王国による侵略の時代を経ます。トレドの旧市街に入るとその歴史の古さを感じずにはいられません。

この町が経てきた様々な時代の文化の痕跡を色濃く残しているということ、おそらく世界中を探してもなかなか見つけることができない異なった3つの宗教、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教が平和に一つの街に共存していたという歴史、その異文化が混ざり合い、共存していたからこそ生まれた独特な文化の痕跡、これらの全てが混ざり合い結晶となって現れたのがトレドの街です。

そしてそれらの要素が、世界遺産に登録されることになり高く評価された理由であり、またトレドの最大の魅力と見所でもあります。

歴史的に見ても大変珍しい異なった文化の融合、それにより生まれたのがムデハル様式という建築スタイル。ムデハル様式という建築スタイルは、トレドの旧市街のあちらこちらで見られます。

ムデハルとはいったい何?ここで少しだけスペインの歴史について触れてみたいと思います。

日本からのツーリストをはじめ、世界各国からスペインを訪れるツーリストの人気観光地、スペイン南部一帯を占める地中海に面したアンダルシア地方。このアンダルシア地方の語源になっているのがアラビア語のアル・アンダルース(AL ANDALUS)というのはご存知でしょうか?

なぜスペインの地名の語源がアラビア語なのか?711年~1492年までなんと8世紀にわたりイスラム教徒がスペインの領土を占拠していた時代があったのです。その占拠された土地一帯をイスラム教徒たちはアル・アンダルースと呼んでいました。

という訳でアンダルシア地方には、現在でもグラナダのアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータに代表されるようなイスラム教徒の宮殿やモスクが多く見られます。

そのイスラム教徒が支配していたスペインの領土をキリスト教勢力が国土を回復するために争います。それをスペイン語で『レコンキスタ』と言いますが、世界史の教科書などで聞いたことはありませんか?

そのキリスト教勢力によるレコンキスタの勝利の後もスペインの領土にキリスト教に改宗することなく残ったイスラム教徒たちの事を『ムデハル』と言います。その為ムデハル様式はイスラム文化の特徴が色濃く、イスラム建築のようにとてもエキゾチックです。

かつて西ゴート王国の首都であったトレドは、レコンキスタによりキリスト教徒勢力に征服されるまではイスラム教徒に占拠されていました。その為トレドは、スペインの他の地域ではあまり見られない独特な文化が開花したというのは町の建築物からも感じられます。

とにかくトレドは、歴史好きにはたまらない見所たっぷりの街であることには違いありません。この町にかつて3つの異なった宗教徒たちが共存していたという歴史の痕跡をトレドの旧市街に今現在も残るかつてのユダヤ教徒のシナゴーグやイスラム教徒のモスクからもたどることができます。

また驚くべきことにトレドでは、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の学者集団が集まり共同作業で古代ギリシャ、ローマの哲学、神学、科学の文献がアラビア語からラテン語に翻訳されていました。

ここからは、トレドを訪れたら是非足を運んでいただきたいおすすめスポットをご紹介します。

ユダヤ人街

かつてユダヤ人街があった場所をスペイン語ではフデリア(Juderia)と呼びます。トレドの旧市街にもかつてのユダヤ人街が残っています。

ユダヤ人街は道がとても狭く、いったい道がどこに通じているのか分からないまるで迷路のような場所、まるで中世の時代にタイムスリップしたような錯覚に陥り、あてもなくユダヤ人街の路地を散策するのはワクワクします!!

トレドにはかつて10あまりのシナゴーグが存在していましたが、現在残っているのは二つのシナゴーグのみ。この2つのシナゴーグもレコンキスタ後はキリスト教の礼拝堂として使われていましたが教会内部の装飾にはヘブライ語の文字が見られかつてはシナゴーグであったことが分かります。

歴史に翻弄されながらも現在に残るこの二つのシナゴーグ、トランシト教会(Sinagoga del Transito)サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会(Sinagoga de Santa Maria la Blanca)は一見の価値があると言えます。

カテドラル(大聖堂)

トレドの旧市街のほぼ中央に堂々と建つカテドラル(大聖堂)は、スペイン3大カテドラルの一つ。スペインでは、この時代とても重要な意味と強い権力を持ったカトリック教会、分かりやすく言うとトレドにはカトリックの大ボスがいたためこのトレドには重要な大聖堂を立てる必要があったのです。そして、トレドの大聖堂はスペイン・カトリックの総本山となります。

スペインでは、イスラム教徒から領土を奪い返す為(レコンキスタ)、その後キリスト教勢力によるカスティーヤ王国を一つにまとめる為、近代に入りフランコによる独裁政治時代に国をまとめる為など幾度となくカトリックの宗教的な権力が利用されてきた背景があります。

そのためスペイン国内の重要な大きな都市、町には必ずカテドラルがあり、人口が少ない小さな村であっても必ず教会があります。現在ではそこまで敬虔なキリスト教徒は珍しい程ですがそれでもこの国がカトリックにより支配されてきた国であったことは各地に残るカテドラル、教会に足を踏みこむだけで感じる事ができます。

カテドラル内部の豪華絢爛さ、圧迫感さえ感じるいったいどこにキリスト像が祀られているのか分からないほどのやりすぎなまでの装飾を施した祭壇、金色銀色に輝くパイプオルガン、大理石をふんだんに使った高級感を感じさせる装飾など、目の当たりにするだけでこの時代いかにカトリックが重要視されていたのか、いかに権力を振るっていたのかを感じずにはいられません。

中でもカテドラル内の宝物室に展示されているスペイン語でクストディア(Custodia)と呼ばれる高さ2,5メートルの聖体顕示台は必見です。黄金に輝き所々に宝石をちりばめられ繊細で豪華絢爛な装飾が施されたその塔にはなんと8㎏の純金が使われているというから驚きです。

またこの聖体顕示台には、歴史を感じさせる伝説が語られています。レコンキスタを勝利に導いたカスティーヤ王国のイサベル女王の命令で作られたというこの聖体顕示台は、コロンブスがアメリカ大陸を発見した後持ち帰った最初の金で作られているそうです。

この聖体顕示台が放つ輝きは、大航海時代の幕開けによりアメリカ大陸発見後、莫大な富と権力を持ったカスティーヤ王国の黄金時代を象徴するかのようです。

アメリカ大陸より略奪した大量の金はヨーロッパ大陸にもたらされ、その後ほとんど全ての金はカトリックの大聖堂や教会の装飾や聖体顕示台などに使用されました。

スペインのカトリック教会の聖なる崇高な輝かしい一面の裏側には実はこうした略奪の歴史が隠されていたりします。

エル・グレコの絵画

トレドと言って忘れてはならない重要人物として画家のエル・グレコがあげられるでしょう。

エル・グレコは、ギリシャ人でスペイン王家の宮廷画家としてスペインにやってきます。ですが彼が描く絵画は、その時の国王フェリペ2世のお気に召さず、宮廷画家になれなかったエル・グレコは、トレドで貴族の肖像画などを描きながら生涯をおくります。

グレコ美術館サント・トメ教会カテドラル内の美術館などでグレコの描いた肖像画や宗教画を見る事ができます。

その中でも見逃してはならないエル・グレコの傑作は、サント・トメ教会内に展示されている『オルガス伯爵の埋葬』でしょう。

この絵画を見る為だけに入場料を払い、長蛇の列に並び、やっと入場して目の当たりにしたエル・グレコの傑作。おそらく大半の観光客は、何故この絵がこの教会でこんなに特別扱いされているのか分からず、確かに言われてみたらすごいね、綺麗だね、でも他の宗教画と何が違う?よく分からないけど、まぁいいかガイドブックにも“エル・グレコの傑作”って書いてあるし、まぁすごいんだろうね、その傑作が見れたんだからまぁいいかぁ、で終わってしまうでしょう。

でも、それでは勿体ないんです!!わざわざトレドまで来て、入場料を払って、長蛇の列に並んだなら、絵画にあまり興味が無くても、絵心が分からなくても、その絵画にまつわる逸話や歴史、画家の想いを知るだけでただの宗教画が観賞する価値のある、わざわざ入場料を払ってでも見る価値のある絵画になります。

という訳でここでは、100%『オルガス伯爵の埋葬』の絵画鑑賞を楽しむ為にこの絵画について触れてみたいと思います。まずは、この絵画がなぜ書かれたのか?絵画の中で埋葬されているオルガス伯爵とは誰か?について簡単に触れてみます。

14世紀のトレドに実在したドン・ゴンサロ・ルイス(オルガス伯爵)は敬虔で熱心なカトリック信者でした。

伯爵は、敬虔で熱心なカトリック信者ゆえに当時オルガス伯爵の領土の住民に、2匹の羊、16羽の鶏、ワイン、マキを積んだ荷台2台、800maravedies(スペインの昔の通貨)を毎年サント・トメ教会に寄付することを義務付けます。

ですがある時、住民からの寄付が途絶え、1564年教会の主任司祭ドン・アンドレス・ヌニェスは市民に対して訴訟を起こします。

この当時教会の権力は絶対で市民の訴えが通るはずもなく、1569年裁判所は司祭の主張を認めます。これを記念にラテン語で碑文を残すことを命じ、その際にオルガス伯爵の葬儀の間に起こった奇跡についての物語も記されることになりました。

この時、教会の主任司祭ドン・アンドレスは、オルガス伯爵の模範的な信仰心によりもたらされた奇跡に対して名誉を称え、伯爵の眠る礼拝堂の一番目立つところにこの奇跡の証拠を永遠不滅の形で残したいと願い、その様子を描かせるため当時トレドで一番腕の立つ画家、エル・グレコに『オルガス伯爵の埋葬』の絵画をオーダーしました。

オルガス伯爵の葬儀中、いったいどんな奇跡が起こったの?

当時の上流階級、貴族が見守る中、厳かにオルガス伯爵の葬儀が行われます。すると突然天より聖アウグスティヌスと聖エステバンの二人の聖人が降り立ちオルガス伯爵の遺体を持ち上げ埋葬します。

その間「神により賞を受け取る、聖人によりもたらされる」という声が聞こえたというのが葬儀中に起こった奇跡です。この奇跡を証拠として残した絵画が『オルガス伯爵の埋葬』です。

この絵画が書かれた本当のワケは?

表向きは、オルガス伯爵の身の上に起こった奇跡を称え、永遠の証拠としてこの世に残す為となっていますが、実は、教会の司祭には別の目的がありました。それは、

“オルガス伯爵のように模範的なカトリック信者になるとあなたも伯爵のように神からの素晴らしいご加護がありますよ!!さぁ、あなたも今日からオルガス伯爵のように敬虔で熱心な模範的カトリック信者になりましょう!!”

という宣伝要素を持たせるのが目的だったという説もあります。

こうなってくると、オルガス伯爵の身の上に起こったとされる奇跡も教会側のでっち上げだったのでは?敬虔なカトリック信者になる事を市民に呼びかけ滞りなく寄付を続けさせる事が教会側の大きな目的だったのでは?と思えてなりませんが・・・

さて、この絵画にまつわる逸話はこのあたりにして、この絵画が芸術的に見て高く評価されている理由、絵画の芸術性を純粋に楽しむポイントについて触れてみたいと思います。

エル・グレコは、この絵画の中で人間界に存在する二つの次元、地上界と死、天上界と永遠の命という二つの世界観を見事に表現しています。

キリスト教徒の死後の先にある永遠の命について、見事な光と色彩の技法により2つの異なった次元が明確に表現されているのがこの絵画を目の当たりにした時、誰にでもすぐに理解できるような構図になっています。

この絵画の上部は、明るく輝いた光がテーマになっている部分で、エル・グレコがベネチアでティッツァーノに学んだ光と色の技法の影響がはっきりと反映されています。

また、ギリシャ出身のエル・グレコの描く宗教画にはギリシャ正教の宗教画、イコンの影響が強く、この絵画の天上部分はイコンのように伝統的な東洋の遠近法が用いられています。

上部中央に描かれたキリスト、左側には聖母マリア、右側には聖ヨハネで3角形に構成された辺りから放射状に光があふれ出るかのように、またキリストに近ければ近いほど光輝いているように見えるよう光と色の技法を用い描かれています。

青、赤、緑、黄色と豊富な色使いが見られる天上部とは対称に、地上部分は光が欠如していると言ってもいいほどの暗黒の世界。唯一の明かりは、6本の松明の火の明かりのみで、色のトーンもオルガス伯爵を支えている聖アウグスティヌスと聖エステバン以外は黒と灰色が中心です。

この光と色の技法によりエル・グレコは、死と永遠の命を対称的に表現したと言ってもいいでしょう。また、この地上部分で見逃せないのが右側にこちらに背を向けて描かれた司祭の白い袈裟のような衣装です。見事な技法で地の薄いレース状の衣の透明感を描いています。

生と死、二つのテーマを完璧に表現するために取られた構成、技術的な完成度にプラスして、この絵画にスピリチュアル性を持たせ、神秘的な意図を持たせている重要な部分が、絵画の中央に描かれているシーンです。

絵画の中央部分に注目してみると、天上界へ通じる道のようなものが描かれていて、その下に天使が胎児のような物を抱え、天上へ持ち上げているようなシーンが見られます。

これは、オルガス伯爵の魂が、雲の間を通り天上界へ登っていくシーンであるととらえるのが一つの見方ですが、エル・グレコは、このシーンにもう一つの意味あいを持たせました。

雲の間を通っているように見えますが、まるで子宮の内部に入り込む胎児のようにも見て取れないでしょうか?

エル・グレコは、オルガス伯爵の魂を胎児に似せて描いています。この絵画が持つもう一つの重要な意味あいがこのシーンには隠されているんです。

エル・グレコが表現したもう一つの意味とは?

“死は生命の終わりではなく、永遠の生命の始まりを意味する。そしてまた、死は別の生命を誕生させる”ということ。

一つの生命を終えた魂は、胎児となって子宮に戻り、また再び産道を通り新たな生命となって誕生する。という死と再生のテーマがこのシーンには描かれているんです。

もともと、エル・グレコの絵画は、肖像画以外はなんだか色合いもトーンが暗く、人物も細長くゆらゆらと揺らいでいるように描かれ、悪く言えばシュールで奇妙で気持ちの悪い、良く言えば神秘的でスピリチュアルな絵画が多く、そのせいでフェリペ2世はエル・グレコの絵画を好まず、宮廷画家には向いていないとみなされてしまったんです。

ですが、そんなエル・グレコだったからこそスピリチュアルなテーマを表現しながら『オルガス伯爵の埋葬』を見事に完成させることができたのではないかと思います。

う~ん、なかなか奥が深い絵画だったんですね~『オルガス伯爵の埋葬』の絵画鑑賞、楽しんでいただけたでしょうか?では、最後にこの絵画を楽しむ為のもう一つのポイントをご紹介します。

エル・グレコを探せ!!です。この絵画には多くの人物が登場しますが、そのうちの一人がエル・グレコだと言われています。さて、あなたは誰がエル・グレコだと思いますか?まずはじっと絵画と向き合ってみてください。

葬儀に参列する貴族達の中で二人だけあなたと目が合う肖像画がありませんか?じっと絵画を見ていると中央より少し左寄り聖エステバンの頭の上あたりに描かれた男性と聖エステバンの左側に描かれた少年に見つめられているように感じないでしょうか?

そうです。その男性がエル・グレコ本人、そしてその少年がエル・グレコの息子の肖像画だと言われています。

スペインで活躍した画家の一人であるエル・グレコについてはこちらの記事でも少し触れています。⇒マドリード観光おすすめスポット1 プラド美術館

トレド名物 マサパンとダマスキナード

トレドに行ったら是非お試しいただきたいのが、老舗菓子屋サント・トメのマサパンです!!

マサパンは普段一般家庭でよく食べられるお菓子というよりは、クリスマスシーズンに食べられるお菓子で、クリスマスシーズン以外でお菓子屋さんやスーパーで見かける事はありませんが、トレドにある老舗のお菓子屋さんサント・トメでは1年中いつでもマサパンが購入できます。

マサパンってどんなお菓子?

アーモンド、砂糖、はちみつ、卵から作られるいたってシンプルな焼き菓子。様々な形をしていて指でつまめる一口サイズで見た目もとてもかわいらしい。

触感は、しっとりしていて日本のお菓子には例えようがないのですが、お茶菓子としても合いそうな感じ。日持ちもするし日本では味わえない珍しいお菓子なので日本へのお土産にもおすすめです!!

スペインのお菓子は、基本的に日本人からすると甘すぎるお菓子が多く、正直ちょと口に合わない方も多いでしょう。

マサパンは、トレド以外でもスペインの各地で購入できる一般的なクリスマスシーズンのお菓子ですが、甘すぎたりして実のところ私も苦手なお菓子でしたが、トレドの老舗菓子屋サント・トメのマサパンは違いました!!

甘さも控えめで素朴な味ですが美味しいです。小さな玉のように丸めたマサパンに松の実をまんべんなくまぶしたマサパンも美味しいですよ!

マサパンのルーツをたどってみると、やはり歴史の古い町の名物お菓子だけあってマサパンのルーツも古すぎて実のところはっきりとは分からないようですが、アラブ人によって東方よりスペインの地にもたらされたとされています。

イスラム教徒の侵入により急増したトレドの人口は、町に飢饉をもたらしその時マサパンが飢饉をしのぐ為に大活躍したようです。

また、レコンキスタによりキリスト教徒が国土を回復した後、女王イサベルの命によりレコンキスタの戦いで活躍した戦士の為の病院がトレドに建設されます。

その時、薬を混ぜて入院患者に食べさせていたのがマサパンだったようです。マサパンで薬の味をごまかすためだったようですが高カロリーで栄養たっぷりのマサパンは、滋養強壮のためもあったのではないでしょうか?

と、歴史が語ってもいるようにマサパンは、とても小さな一口サイズのお菓子なのに一つ食べただけでもお腹がいっぱいになります。現在のように物が豊富になかった時代、マサパンは完璧な栄養食品だったのでしょう。

~老舗菓子屋サント・トメ(Santo Tome Obrador de Mazapan)~

トレド市内には現在4店舗のお店を持つ老舗菓子屋サント・トメですが、観光ついでに立ち寄るなら旧市街にある2店舗が便利でしょう。

場所の地図はこちらを参照下さい。

トレドの工芸品ダマスキナード(Damasquinado)

トレドの街を歩いているとあちらこちらにあるお土産屋さんで目に付くのがダマスキナードと呼ばれる彫金細工の装飾品やアクセサリー、小物入れ、刃物などの伝統工芸品。銅板の上に描かれた金色、銀色の細かな絵柄はどこか日本の伝統文化にも共通するような・・・

ダマスキナードの技術は、シリアのダマスカスが起源だとか。この技術は、シルクロード経由で飛鳥時代の日本にももたらされます。

その後日本では、刀、甲冑、鏡、重箱などの装飾に使われ象眼細工と呼ばれます。象眼細工は、純銀、純金を用い、とても高価で一般庶民の手の出せる物ではなかった為、その後この技術は、漆器の蒔絵や金属の代わりに貝殻を使った螺鈿、木製の寄席木細工などに発展していきます。

なるほど、そういう訳でトレドのダマスキナードにも日本の伝統を感じるんですね!

トレドのダマスキナードも日本の象眼細工も起源が同じだったんですね!でも、トレドのダマスキナードの図柄は、イスラム文化の影響が強いため日本の伝統工芸に見られるような図柄とは異なります。“トレドの金”と言われるダマスキナードは、細工に金糸、銀糸を多く使用するため金色に輝いています。トレドを訪ねた記念にダマスキナードのお土産はいかがでしょうか?

マドリードからトレドへの行き方

観光バスを利用する場合は下記のような現地主催の観光バスが安価でおすすめ!!

●City Tour Madrid

トレド日帰りバスツアーあり(一日観光、午前or午後の半日観光、英語・スペイン語ガイド付)57ユーロ~(2018年2月現在)

●Busvision※48時間前の予約で10%割引あり

・トレド エクスペリエンスツアー(8h、英語・スペイン語ガイド付)22.50ユーロ(2018年2月現在)

・トレド ハーフデイツアー(5h、英語・スペイン語ガイド付、サント・トメ教会入場券付)31.50ユーロ(2018年2月現在)

・トレド オールインクルーシブツアー(8h、英語・スペイン語ガイド付、カテドラル、サント・トメ教会などの入場券付(詳しくはオフィシャルサイトでご確認ください))62ユーロ(2018年2月現在)

●Civitatis

Civitatis マドリッド発日帰りバスツアー

トレド半日(午前or午後)バスツアー(英語・スペイン語ガイド付)57ユーロ(2018年2月現在)

トレド一日日帰りバスツアー(英語・スペイン語ガイド付)75ユーロ~(2018年2月現在)

トレド&セゴビア日帰りバスツアー(英語・スペイン語ガイド付)71ユーロ(2018年2月現在)

Civitatis トレド発旧市街ウォーキングツアー

12ユーロ~と安価で興味深いウォーキングツアーが多いのでおすすめですがスペイン語オンリー。

トレド・ナイトミステリーツアー、トレド・3カルチャーツアー、忘れ去られたトレドの地下ツアー、テンプル騎士団の足跡を追うトレド・ナイトツアーなどトレドの歴史に迫りながらトレドにまつわるミステリー、隠された秘密、黒い歴史、魔術、不思議な現象、幽霊などをテーマにした興味深い逸話を話ながらガイドと町を巡るウォーキングツアーが魅力的。

~公共交通機関を利用して行く方法~

●バスALSA利用 マドリード(Plaza Eliptica)→トレド(約1時間~1時間30分)5.37ユーロ(2018年2月現在)

時間の検索、チケットの購入はALSAのオフィシャルサイトから可能

●電車Renfe利用 マドリード・アトーチャ駅(Puerta de Atocha)→トレド(約30分)12.9ユーロ(2018年2月現在)

時間の検索、チケット購入はRenfeのオフィシャルサイトから可能

トレドの観光オフィシャルサイトはこちらを参照

世界遺産の街 セゴビア

マドリードから90㎞ちょっと車で約1時間弱でカスティーヤ・イ・レオン州セゴビア県にある古都セゴビアを訪れることができます。

マドリードから日帰りで訪れるにはちょうど良い距離感と規模の街。とても小さな街ですが、旧市街に入り込むと私達にハッとインパクトを与える小さいながらも見所たっぷりの魅力的な街です。是非是非訪れていただきたい、わざわざマドリードから足を運んでも後悔する事の無い、かなりおすすめの街です!!

セゴビアを訪れたら見逃してはならない物というよりは、インパクトがありすぎて見逃せない重要な3つのモニュメントがローマ時代に建設された巨大な水道橋、旧市街の中心にあるマヨール広場すぐ横に隣接するゴシック様式のカテドラル、そして白雪姫のお城のモデルにもなったと言われるアルカサルでしょう。

ローマの水道橋(Acueducto Romano)

セゴビアのバスターミナルは、旧市街に近くマドリードからのバスもこのバスターミナルに到着するので公共交通機関を利用して訪れる場合はバスが便利でしょう。

バスターミナルから旧市街に向かって歩いて行くと世界遺産にも登録されているローマ時代の水道橋が徐々に姿を現し始めます。

巨大な水道橋が自分の真正面に現れた時、その堂々と立ちすくむ姿に何とも言えない感動が湧きあがり抑えきれないようなドキドキ感をこの地を訪れた誰もが感じるのではないでしょうか?

巨大な水道橋に向かって左側の階段を上ると水道橋の全貌を高い位置から見渡すことができます。この時点で湧きあがったドキドキ感は頂点に達し、もはや興奮している自分を止められないかもしれません。

この水道橋は、この地を訪れる人全てにそれ程までに強いインパクトを与え、完璧なプロポーションと言ってもいいほどの美しさと魅力を兼ねそろえています。

この魅力的な水道橋、現在ではもっぱら観光客の観賞用ですが、もちろんローマ時代は山から町まで水を運ぶために建設された実用的な建築物。

驚きなのは、石と石の間にセメント、漆喰、釘にあたるようなつなぎの役割をする物が一切使われていない石積みのみの建築物であるということ。

イスラム教徒侵入の際、一部水道橋のアーチ部分にダメージを受け修復がされた以外は、これまで修理を必要としてこなかったという頑丈さ。おまけに1世紀後半から2世紀前半のローマ時代の建築物が19世期までセゴビアの街に水を運ぶため水道橋として普通に使用されていたという事実。

ローマ帝国の偉大さ、ローマ人が持っていた建築技術の高さを感じずにはいられません。

カテドラル(Catedral)とアルカサル(Alcazar)

さて、高台から水道橋を臨んだ後は、いよいよ城壁に囲まれた旧市街の中を散策してみましょう!

旧市街のメイン通りを進んでいくと14世紀15世紀の中世の面影を残す貴族の邸宅に囲まれたサン・マルティン広場に出ます。もう少し進んでいくとマヨール広場と優雅な外観のカテドラルが姿を現します。カテドラルの左脇にある細い路地に足を踏み入れるとひっそりとしたかつてのユダヤ人街に入っていきます。

カテドラル前のマルケス・デ・アルコ通り(Marques del Arco)は緩やかな坂道になっていて、まっすぐ下っていくと白雪姫のお城のモデルにもなったと言われるアルカサル(Alcazar)の正面玄関が見えてきます。

お城を目の当たりにした時誰もが思うのが「あれ?白雪姫のお城ってこんな感じだった?」という素朴な疑問。でも、そんな疑問は少し忘れてまずはお城の内部を見学してみましょう。

『白雪姫のお城のモデルとなった』と、ガイドブックなどでよく紹介されるため、おそらく多くの観光客は、アルカサル内部もメルヘンチックなイメージを抱き、ロマンチックなお城を期待して入城してしまうのではないでしょうか?

でも、このアルカサルが持つ歴史は、白雪姫のイメージとは全く異なり、実際にはどちらかというと戦乱の多い中世の薄暗いイメージを色濃く残す城塞と言った方がよいでしょう。中世の時代、歴代の王が宮殿として使用していた時代もありますが、牢獄として使用されていた時代もあります。

でも、このアルカサルには、歴史的な価値があり十分な見どころがたっぷりあります。まずは、白雪姫のイメージを捨てて、お城の見学をしてみましょう。

王家の城として使用された中世の時代以降、王室の砲兵隊学校として機能していたアルカサルは、まず内部にはいると大砲や火薬に関する軍事的な武器類を展示する博物館になっています。

お城の入り口にそびえる塔は、塔の入場券が別途必要ですが上まで登る事ができます。ここからはセゴビアの街を取り囲む荒涼とした大地、セゴビアの旧市街が見渡せるので是非上って景色を楽しんで見るのもおすすめです!

見逃しがちですが、アルカサル内部には地下へと続く階段があります。地下へ降りていくとなんだか城壁跡のようなものがごつごつと薄暗い中に見られます。

特にこれと言って美しいわけでもなく、これを見ても感動する人はおそらくいないでしょう。でもこの地下室を展示しているのには意味があります。これは、このアルカサルがローマ帝国時代に築かれた要塞の基礎の上に建設されているということを示すもので、ここでもセゴビアの持つ歴史の古さを物語っています。

また、このアルカサルのメインともいえる見所が、いくつかの王室の間でしょう。中世では王家の宮殿として使用されていたため各広間を覆いつくす見事なムデハル様式の天井はかなりの見ごたえがあります。

また、このアルカサルでは、レコンキスタを勝利に導いたカスティーヤ王国のイサベル女王が即位した城でもあり、またフェリペ2世が場内の礼拝堂でアナ王女と結婚式を挙げた場所でもあります。広間や礼拝堂など見学しているとそんな歴史的なワンシーンがよみがえるような錯覚におちいりそうです。

セゴビアの3つの重要なモニュメント、水道橋、カテドラル、アルカサルの見学後、時間があれば旧市街をあてもなく散策してみるのもおすすめです。

アルカサルから近い場所に旧市街への入り口であったサンティアゴ門(Puerta de Santiago)が中世の趣をそのままに残しています。旧市街に残された中世の足跡をたどりながらの路地裏散策は、歴史好きにはたまらないちょっとした歴史探訪になるのではないでしょうか?

ここで、少し忘れていた「あれ?白雪姫のお城ってこんな感じだった?」という素朴な疑問を思い出してみましょう。

アルカサルの見学が終わってまだ時間に余裕があったらサンティアゴ門から城壁の外に出てそのまま道なりに歩きMirador de la Pradera de San Marcosを目指して行くと芝生の原っぱに着きます。そこからアルカサルの正門入り口とは反対側のお城部分を臨むことができます。

ここで、やっと納得できるのではないでしょうか?「ホント!!ここから見ると白雪姫のお城みたい!!」と。

ベラ・クルス教会(Iglesia de la Vera Cruz)

アルカサルが白雪姫のお城のモデルだったと確認した後、まだまだ時間に余裕がある方、もう少しだけミステリアスな歴史探訪願望のある方は、ラ・ベラクルス通(Calle de la Veracruz)を少し行った先にある荒涼な大地にポツンとたたずむ小さなベラ・クルス教会(Iglesia de la Vera Cruz)も訪ねてみましょう!

見所たっぷりのセゴビアの旧市街とうってかわり、こんな荒涼とした大地に忘れ去られたようにひっそりとたたずむベラ・クルス教会をわざわざ訪れようと思う観光客は少ないでしょう。

水道橋、カテドラル、アルカサルの見学で、もうすっかり全てを見つくしてしまった気になってしまうからです。でも、時間に余裕のある歴史好きな方には是非訪れて欲しいおすすめの教会がベラ・クルス教会です。

「貴婦人」と呼ばれるセゴビアのカテドラルに比べたら見た目も規模もパッとしない地味なベラ・クルス教会ですが、この教会の魅力は、外観の美しさや華やかさではなく、この教会のミステリアスさにあるんです。

ベラ・クルス教会は、スペイン国内でも数少ないテンプル騎士団の足跡をたどれる場所

この荒涼とした大地のこの場所にひっそりと建つベラ・クルス教会は、テンプル騎士団によるものであると歴史的な史料にも記されているそうです。

十字軍の活動以降エルサレムへ巡礼する人々の保護をするために設立されたテンプル騎士団の本部は、ソロモン王が作ったエルサレム神殿があったとされる神殿の丘に設置され、そこから神殿=テンプル、そして“テンプル騎士団”という名称になったと言われています。

ベラ・クルス教会は、そのエルサレムにある聖墳墓教会と類似し、12角形をした外観に半円の3つの後陣を持つ基本の形に後から付け足された4つ目の半円の後陣と鐘楼という形をとっています。

ゴシック建築が主流となる前の教会建築で、ロマネスク様式の教会ですが、ベラ・クルス教会はスペイン国内で見られるロマネスク様式とは異なる独特な特徴を持っています。

特異な外観に加え、教会内部に入るとまたもや普通の教会ではあまり見慣れない2階建てのお堂のような小部屋が中央に現れます。

1階部分は、悔悛の儀式に使われ、石の祭壇のある2階部分では、騎士達がその祭壇に武器を置き儀式を行った。またはその場で騎士達が祈りを捧げたのでは、と言われていますが実際には何の目的で利用されていたのかいまだに分かっていないようです。

またこのお堂部分から壁に向かって半円の輪が天上部分を支える建築スタイルは、他のロマネスク様式では見られないスタイルで内部の様子からもこの教会が特異であると感じることができます。

なぜ12角形なのか?12という数字に12使徒、イスラエル12支族、エルサレム12の扉また12星座、1年12ヶ月などを連想させるようなシンボル的な意味合い持たせています。

また、教会内部を見学した後、教会の裏側にも回ってみましょう。ちょうど4つの後陣辺りの足元にはボコボコといくつかの縦長に開いた無骨な穴が見られます。

この場所に何百年という時が過ぎ去り、無骨に風化してしまった墓跡だと言われています。今では、ごつごつした岩肌をあらわにした、ただの穴ですが、『もしかしたらこの墓には、テンプル騎士団の騎士が眠っていたのかもしれない』とか『テンプル騎士団の財産を探し出そうと掘り起こされ、全てを盗みだされた跡なのかもしれない』と、どこもかしこもミステリアスなこの教会の傍らにたたずみながら段々と想像が膨らみはじめドキドキしてきます!!

1531年、聖墳墓騎士団と聖ヨハネ騎士団が統一されたことによりこの教会は、今現在も存在するマルタ騎士団の所属となりますが、その後時代の流れと共に忘れ去られていきます。

1919年、アルフォンソ13世により国の重要文化財となりその後フランコの時代にマルタ騎士団の教会としてマルタ騎士団に返還します。

そして、今現在もこの教会は、マルタ騎士団の教会として機能しています。その為、この教会のところどころで見られる十字架の形はマルタ騎士団のシンボルマークでもあるマルタ騎士団の十字をかたどっています。

こうして、忘れ去られていたベラ・クルス教会に再びテンプル騎士団の伝説がよみがえります。その伝説はこう伝えられています。

『教会の舗床の下には、騎士団の蓄えた富が蓄積されている。彼らの遺産を汚そうと何者かが確固たる石を動かそうものなら埋葬された彼らの体から爆発的な光が発せられるだろう』

何とも謎の多いベラ・クルス教会。貧しい人間の集まりだったテンプル騎士団は、エルサレムへの巡礼者の保護というミッションを務めながら財務機関として発達し次第に巨万の富と権力を握り始め、最終的にはその権力をつぶしにかかろうとフランスのフィリップ4世によって壊滅させられます。

何かと伝説の多いテンプル騎士団だけに、もしかしたら壊滅する前にテンプル騎士団の財産の一部がこのベラ・クルス教会にも隠されたのかもしれないと勝手な想像を膨らませながら歴史が創り出すミステリーに想いを馳せてみるものいいかもしれません。

セゴビア名物 子豚の丸焼き

セゴビアと言えば、“子豚の丸焼き”スペイン語では、コチニージョ・アサド(Cochinillo Asado)と呼ばれるセゴビアの名物料理。

コチニージョと呼ばれる子豚を丸ごとオーブンで焼いたもので、ナイフを入れると黄金色に焼きあがった皮は、カリッと美味しそうな音をたて、中からは柔らかくてジューシーなお肉が現れます。

『豚の丸焼きなんて硬くて食べられないんじゃない?』と、一瞬思いがちですが、子豚なのでお肉はとっても柔らか。『でも、子豚の丸焼きなんて一人で食べきれないし~』と躊躇してしまうかもしれませんが、セゴビアは子豚の丸焼きが名物料理だけあってランチメニューとして食べられるレストランがほとんどで、もちろん一人前から注文も可能なレストランが多くあります。

日本ではなかなか食べられない子豚の丸焼きに挑戦してみるのはいかがでしょうか?

子豚の丸焼きを食べさせてくれるセゴビアで一番有名な老舗レストランは水道橋のすぐ足元に位置するメソン・デ・カンディド(Meson de Candido)。黄金色に焼きあがった子豚の丸焼きをお皿を使ってダイナミックにパリパリと音を立てながら切り分け最後にそのお皿を床に投げ捨てるというパフォーマンスを見せてくれる事でも有名です。

マドリードからセゴビアへの行き方

観光バスを利用する場合は、現地主催の観光バスが安価でおすすめ!!

●City Tour Madrid

アビラ&セゴビア日帰りバスツアー(英語・スペイン語ガイド付)86ユーロ~(2018年2月現在)

●Busvision※48時間前の予約で10%割引あり

・トレド&セゴビア日帰りバスツアー(英語・スペイン語ガイド付)53ユーロ~(2018年2月現在)

・アビラ&セゴビア日帰りバスツアー(英語・スペイン語ガイド付)44ユーロ~(2018年2月現在)

●Civitatis

Civitatis マドリッド発日帰りバスツアー

トレド&セゴビア日帰りバスツアー(英語・スペイン語ガイド付)71ユーロ(2018年2月現在)

アビラ&セゴビア日帰りバスツアー(スペイン語ガイド付)86ユーロ~(2018年2月現在)

Civitatis セゴビア発ウォーキングツアー

10ユーロ~と安価で興味深いウォーキングツアーが多いのでおすすめですが、英語又はスペイン語オンリー。セゴビア旧市街+アルカサル、セゴビア旧市街+カテドラル&アルカサルのウォーキングツアーの他にセゴビアナイトツアーやユダヤ人街巡り、気球にのってセゴビア空中散歩ツアー(150ユーロ)などがあっておもしろそう!!

~公共交通機関を利用して行く方法~

●バスAVANZA社利用 マドリード( Moncloaバスターミナル )→セゴビア(バスターミナル)(約1時間30分)片道5.05ユーロ(2018年11月現在)※セゴビアのバスターミナルは旧市街に近く徒歩で旧市街まで数分なので便利

マドリード( Moncloaバスターミナル )→セゴビア(バスターミナル)間の時刻表はこちらを参照

チケット購入はAVANZA社のオフィシャルサイトから可能

AVANZA社のマドリード―セゴビア間のバスについての情報はこちらのオフィシャルサイトを参照

●電車Renfe利用 マドリード・チャマルティン駅(Chamartin)→トレド(約30分)12.9ユーロ~(2018年2月現在)※セゴビアのRenfeの駅は旧市街から離れている

時間の検索、チケット購入はRenfeのオフィシャルサイトから可能

セゴビアの観光オフィシャルサイト(日本語)はこちらを参照

世界遺産の街 アビラ

マドリードから100㎞ちょっと、車で約1時間半程でカスティーヤ・イ・レオン州アビラ県の古都アビラを訪れることができます。こちらもセゴビアに同じく小さな街で、マドリードから日帰りで訪れるにはちょうど良い距離感と規模の街です。

世界遺産に登録されているアビラの旧市街は、世界でも類を見ない完璧な形で現存する城壁に今なお守られています。今現在も、どんな敵をも揺るがないと言わんばかりに威風堂々とたたずむ城壁の姿にこの地を訪れる誰もが圧倒されるでしょう。

アビラの旧市街は、中世の趣を今も残した歴史ある街ですがこの町の一番の魅力は、今も現存する旧市街をぐるっと囲む城壁でしょう。

またアビラには、神を愛しキリストに従って生きた聖女テレサ・デ・ヘススが生まれ育った土地として有名です。

聖女テレサは「裸足のカルメル会」という厳しい戒律を持つ修道会を創設し、またスペイン各地に数々の修道院を設立します。その為、アビラの旧市街の内外には聖女テレサゆかりの修道院がいくつかあり世界遺産にも登録されています。

アビラは、カトリックの宗教色が色濃く残った神聖な中世の街といった雰囲気があります。

教会建築は、それぞれの時代背景やその時代の建築スタイルによって歴史を感じる事ができる重要な文化的遺産と言えます。ロマネスク様式、ゴシック様式、バロック様式と様々に移り変わる建築スタイル。

教会やカテドラルの建設には、何世紀という時間を要します。その為、教会やカテドラルのスタイルには、その時代その時代の建築スタイルが混ざり合い完成します。

全てが駆け足で何もかもが素早く移り変わる現代に生きる私達にとって、ゆったりと流れる悠久の歴史の結晶のような建築物を目の前に、歴史の重みようなものを感じずにはいられません。アビラはそんな気分にひたるにはもってこいの街でしょう。

古都アビラは、城壁巡り、教会巡りなど、是非、時間を忘れて歴史の重みを感じながら石畳の街をゆっくりと散策したいマドリードからわざわざ足を運ぶ価値のある魅力的な街です。

城壁(Las Murallas)

アビラの旧市街をぐるっと囲む城壁の上を歩くことができます。一周すると2550mある城壁の1700m部分が一般に公開されています。

公開されている城壁部分は、4つ部分に区切られていてそれぞれのポイントに城壁にアクセスできる出入口があります。

1.アルカサル門 2.ラス・カル二セリア 3.カルメン 4.プエンテ・アダハの4つの部分に区切られていて、どこからでもスタート可能ですが、全て見学する場合は最初のポイント、アルカサル門からスタートするのが良いでしょう。

城壁ルートマップはこちらを参照ください。

城壁に上って一周してもアビラの旧市街が、城壁に囲まれている様子を一望することは出来ません。

では、どこから街を眺めるのがベストなのでしょうか?

旧市街を抜け、街の近くを流れるアダハ川を越え、少し高台に登って行った場所にクアトロ・ポステス(Cuatro Postes)という十字架が立った小高い丘があります。

時間があればそこまで行ってみましょう!この場所が、城壁にかこまれたアビラの街が一望でるビューポイントになります。

徒歩で行くこともできますが、城壁にも上り、旧市街を散策したあと、そこまでさらに歩いて行くのはもう無理という方は、アビラの旧市街から出ているツーリスト向けのツーリスト列車El Tranvia Tristicoやオート三輪TUK-TUKを利用していくのがおすすめ。

クアトロ・ポステスへも行きながら城壁の周りを一周し、また聖女テレサが暮らしたエンカルナシオン修道院前を通って再び旧市街に戻るというルートを40分程で回ります。価格も5ユーロ(2018年2月現在)とお手頃なのでおすすめです。

アビラ名物 ジェマス・デ・サンタ・テレサとアビラ牛

老舗菓子店SANTA TERESAの名物お菓子ジェマス・デ・サンタ・テレサ

修道院の多いアビラで、とても有名な修道院発祥の甘いお菓子が、ジェマス・デ・サンタ・テレサ(Yemas de Santa Teresa)です。

ジェマスというのは、卵の黄身の事。この黄身を丸ごと砂糖漬けにした甘いお菓子が、ジェマス・デ・サンタ・テレサです。

砂糖漬けされた黄身は、口の中でフニャっと、とろける様な不思議な食感。おそらく日本にあるどのお菓子にも例えようがない少し変わった、かなり甘~いお菓子です。

日本人の口には、少し甘すぎるかもしれませんが、お茶菓子としても合いそうです。また、黄身の砂糖漬けとちょっと珍しいので日本へのおみやげにも良さそうです。

昔からの製法と品質を150年間、代々守りながら作り続ける創業1860年のお菓子屋さん、SANTA TERESAでこのお菓子を購入することができます。

昔からのオリジナルなジェマスは卵の黄身を砂糖漬けにしたシンプルな物ですが、今ではオリジナルなジェマスに加え、チョコレートにコーティングされたチョコジェマスやラム酒が加わりさらにブラックチョコレートとコンビネーションされた大人な味覚のラムジェマスアニス風味のジェマスセットになったスペシャルパックなんていうのもあって気になります!!

80年代になって、昔からの製法を守り続けるだけでは商売としては成り立たない、経済的に厳しい時期を過ごした老舗菓子屋SANTA TERESAは、1989年新たに商売の立て直しを図ります。

その時生き残りを賭けてお店の看板商品として新たに売り出しされたのが、メンブリージョ(Membrillo)でした。

メンブリージョっていったい何?

スペインでは、すごく一般的な食べ物ですが、こちらも同じく日本ではまず見かけない食べ物です。メンブリージョというのは、カリンの実を砂糖で煮詰め羊羹のような状態にしたものです。例えるなら、見た目は濃い茶色っぽいオレンジ色の羊羹のような感じです。

どうやって食べるのか?

一般的にヤギや牛のミルクから作られた豆腐のようなフレッシュチーズをスライスして、その上にメンブリージョのスライスを載せて、食後のデザートとして食するのが一般的です。

フレッシュチーズでなくてもどんなチーズにも合います。チーズの塩加減とメンブリージョの甘さと独特の食感が不思議なハーモニーを作り出し、お口の中で踊りだすといった感じで、癖になる美味しさがあります。

メンブリージョは、とても一般的な食べ物なのでスペインではどのスーパーでも見かけますが、傾きかけた老舗のお菓子屋を立て直す程のメンブリージョ。

スーパーで買えるお手頃メンブリージョとは違い、特別なおいしさがあるのかもしれないと、とても気になります!!

日本ではまず見かけない珍しい食べ物、メンブリージョ、美味しいスペインのチーズと一緒に日本へのお土産にするのはいかがでしょうか?

老舗菓子店だったSANTA TERESAは、今では、昔からのお菓子とグルメ食品を扱うお洒落なデリカテッセンのお店に生まれ変り、マドリード市内にもいくつかの店舗とSANTA TERESAの商品が食べられるカフェレストランがあります。

アビラ市内にもSANTA TERESA商品を扱った食事のできるカフェレストランがサンタ・テレサ広場にあるので観光ついで立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

チーズとメンブリージョのサラダやSANTA TERESA商品を使った試食プレートやランチメニューもあるのでレストランで試食してから商品を購入してみてもいいかもしれませんね。

SANTA TERESAのオフィシャルサイトはこちらです。

スペインのブランド牛 アビラ牛

アビラに行ったら是非試していただきたいのがスペインのブランド牛でもあるアビラ牛のステーキでしょう!!

アビラ牛は、日本の和牛とは違い脂身のない赤身のお肉ですが、お肉の味がしっかりとした旨味のあるおいしさが評判の牛肉です。

脂の乗った霜降りの柔らかいお肉が美味しいと思いがちな日本人の常識を覆すような美味しさがあります。脂身の少ない赤身のお肉なのでレストランでは少しレア気味に調理してもらうのがおすすめです。

お肉大好きな男性におすすめなのが、チュレトン(Chuleton)と呼ばれるTボーンステーキです。1キロ近い巨大なステーキを目の前にした時、あまりの大きさにほとんど食べられないのではと後悔しそうですが、脂が載った霜降り肉とは違い赤身なので、胃もたれすることもなく意外とペロッと食べられました。という男性がほとんど。お肉が大好きな方は、是非お試しください!

次にお肉好きな女性におすすめなのが、エントレコ(Entrecot)と呼ばれるリブロースのステーキです。Tボーンステーキほど大きくないので女性でもなんとか食べられるサイズ。

寒さの厳しいアビラの名物料理は、豆やチョリッソなどの腸詰類を煮込んだ煮込み料理や子羊や子豚の丸焼き、スイーツも卵の黄身の砂糖漬けなど体を温める為に考え出された高カロリーな料理が多いのが特徴です。

日本では、なかなか食べられないかカスティーリャ料理に挑戦してみたくなりますが、アビラ牛に挑戦する場合は、前菜などの注文のし過ぎに注意が必要です。

日本人の食生活と比べるとスペインの食事の量は、基本的にかなり多く、食べる時間帯も遅めで食習慣も日本とはかなり異なる事から旅先で体調を崩す方もいます。日本でも美味しいと評判のスペイングルメ、あれもこれも試してみたくなりますが、楽しく旅行を続けるためにも食べ過ぎには十分気をつけたいところです。

マドリードからアビラへの行き方

観光バスを利用する場合は下記のような現地主催の観光バスが安価でおすすめ!!

●City Tour Madrid

アビラ&セゴビア日帰りバスツアー(英語・スペイン語ガイド付)86ユーロ~(2018年2月現在)

●Busvision※48時間前の予約で10%割引あり

・アビラ&セゴビア日帰りバスツアー(英語・スペイン語ガイド付)44ユーロ~(2018年2月現在)

●Civitatis マドリード発日帰りバスツアー

アビラ&セゴビア日帰りバスツアー(スペイン語ガイド付)86ユーロ~(2018年2月現在)

サラマンカ&アビラ日帰りバスツアー(スペイン語ガイド付)64ユーロ~(2018年2月現在)

~公共交通機関を利用して行く方法~

●バスJimenez Dorado利用 マドリード(Estacion Sur)→アビラ(約1時間30分)7.45ユーロ(2018年2月現在)

時間の検索はこちら、チケットの購入はこちらのオフィシャルサイトから可能

●電車Renfe利用 マドリード・チャマルティン駅(Chamartin)→アビラ(約1時間30分)12.25ユーロ~(2018年2月現在)

時間の検索、チケット購入はRenfeのオフィシャルサイトから可能

アビラの観光オフィシャルサイトはこちらを参照ください。

マドリードから公共交通機関を利用しても1時間から1時間半で行けて、マドリードからのアクセスもよく、マドリード以外で一日を過ごすには丁度よい規模で、わざわざ足を運ぶ価値のある見どころたっぷりの世界遺産の街と言えば、トレド、セゴビア、アビラの3つの街があげられます。

もちろん、マドリードから行ける魅力的な世界遺産の街は、この3つの街だけではありませんよ!!スペインには、他にもご紹介したいおすすめの街はまだまだいっぱいあります!!徐々にご紹介していけたらいいなと思っています。

さて、かなり濃厚で、少々マニアックな街案内になりましたが、トレド、セゴビア、アビラ、各街のイメージがつかめたのではないでしょうか?

中世の趣たっぷりのこれらの街は、昼間の観光も良いですが、実は、夜もとっても素敵です。歴史的な建物や路地が薄明るくライトアップされるこれらの街は、夜の路地裏散策も実はおすすめなんです!!

夜の路地裏をドキドキワクワク散策していると、どこからともなく蹄の駆ける音が聞こえ、馬に乗って颯爽と現れる中世の騎士や、ザワザワと何かしら唱える様な、イスラム教徒やユダヤ教徒の祈りの声が聞こえてきそうな、そんな錯覚に陥りそうです。

昼間のように多くの観光客がいなくなった夜の路地裏で、ちょっとミステリアスな、まるで中世の時代にタイムスリップしたような、不思議な感覚を是非、是非、体験してみてください!!

マドリードから日帰りで行ける街とご紹介しましたが、もし滞在日数に余裕があるならトレド、セゴビア、アビラの街に1泊してみるのもおすすめです!

さぁ、ここまで辛抱強く記事を読んでいただいた方は、かなり明確にマドリード観光に必要な滞在日数を何日間にすればよいのか見えてきたのではないでしょうか?

あなたにとって、理想的で、楽しくて、忘れられない、素敵なスペイン旅行になると良いですね!!

マドリードの滞在日数が決まったら、自分だけのこだわり世界遺産巡りの旅をオーダーメイドしてみてはいかがでしょうか?

海外オプショナルツアーで世界遺産の街を訪れてみよう!